「コミュニケーションでは『文のくくり方』で現実が変わってしまう」…コミュニケーションの第

「コミュニケーションでは『文のくくり方』で現実が変わってしまう」

これが、コミュニケーションの第三公理だ。

具体的にはどういうことか?

「夫婦喧嘩」の例で見てみる。

夫「お前が小言を言うから、引っ込むんだ」

妻「あなたが引っ込むから、小言を言うんでしょ」

相互のコミュニケーションの中で、
このように際限なく続くものがある。

「そっちが先に○○をした」

「だから××になった」

「いいえ、そっちが先に××をした」

「だから○○になった」

このように、コミュニケーションのどこからどこまでで「句読点」を打つかで、
現実が変わってしまう。

夫から見れば、「妻が小言を言うので、引っ込む」というように現実をくくっている。
妻の方は、「夫が引っ込むので、小言を言わざるをえない」というように現実をくくっている。

コミュニケーションの中では「文のくくり方」で、意味が変わってしまう。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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