ギリシャのユーロ圏からの「離脱」の危機が真剣に論議されるようになった。
新しい言葉までできた。
「ギリシャ Greece 」+「離脱 Exit 」で、「グレグジット Grexit」。
言いにくい・・・。
6月の再選挙は、「ユーロに留まるか、昔の通貨ドラクマに戻るか?」の投票になる。
ギリシャ人の本音は、「ユーロに留まりたいけれど、緊縮財政はいやだ」というものらしい。
しかし、予断は許さない状況だ。
もしギリシャがユーロを離脱すると、とりあえず独自の通貨が必要だ。
以前のギリシャの通貨「ドラクマ」に戻るだろう。
しかし、ギリシャの紙幣印刷機は、1台だけで、それもアテネの美術館に収まっているとのこと(ロイター電による)。
一方、以前、ドラクマを印刷したことのあるイギリスの紙幣印刷会社は準備万端だ。
会社の株価も一ヶ月で10%以上上昇しているとか・・・。
ユーロから離脱すると、経済の血液である通貨の流通が困難になる。
銀行の取り付け騒ぎなども起こりかねない。
世界の貿易、金融に大きな影響が出ることになる。
「グレグジット」が杞憂に終わればいいのだが・・・。