ギリシャ「離脱」の危機 「グレグジット」

ギリシャのユーロ圏からの「離脱」の危機が真剣に論議されるようになった。

新しい言葉までできた。

「ギリシャ Greece 」+「離脱 Exit 」で、「グレグジット Grexit」。

言いにくい・・・。

6月の再選挙は、「ユーロに留まるか、昔の通貨ドラクマに戻るか?」の投票になる。

ギリシャ人の本音は、「ユーロに留まりたいけれど、緊縮財政はいやだ」というものらしい。

しかし、予断は許さない状況だ。

もしギリシャがユーロを離脱すると、とりあえず独自の通貨が必要だ。

以前のギリシャの通貨「ドラクマ」に戻るだろう。

しかし、ギリシャの紙幣印刷機は、1台だけで、それもアテネの美術館に収まっているとのこと(ロイター電による)。

一方、以前、ドラクマを印刷したことのあるイギリスの紙幣印刷会社は準備万端だ。

会社の株価も一ヶ月で10%以上上昇しているとか・・・。

ユーロから離脱すると、経済の血液である通貨の流通が困難になる。

銀行の取り付け騒ぎなども起こりかねない。

世界の貿易、金融に大きな影響が出ることになる。

「グレグジット」が杞憂に終わればいいのだが・・・。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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