会社の「見えない資産」 「構造資産」とは? 

「資産」というと、目に見えるものと思える。

しかし、企業の競争力の源泉は、ますます「見えない資産」に移行している。

「見えるもの」は、コピー可能になるからだ。

企業の「見えない資産」を明らかにしていくものに「知的資産報告書」がある。

中小企業庁の分類によると「見えない資産」は、「人的資産」「構造資産」「関係資産」の3つに分けられる。

・「人的資産」・・・人の持っているノウハウ、技術

・「構造資産」・・・特定の人が去ったとしても会社に残るノウハウ、技術

・「関係資産」・・・会社の持つ人や組織とのつながり

ということになる。

この中でも。「構造資産」が重要だ。システムやしくみをどの程度、会社、組織の中に構築できているのか・・・?

予算制度、経営計画制度、人事制度、顧客管理制度など・・・。

特定の個人のノウハウではなく、組織の財産、システムとして構築できるかどうかで、「中小企業」から「中堅企業」への成長が決まる。

「暗黙知(形になっていない知識)」を「形式知(形に変えた知識)」に変えて、さらに磨き上げていく、というサイクルが必要だ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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