「徳」とは何か? アリストテレス

人を説得するためには、エトス(人間性)、すなわち「徳」を持っている人と判断されることが必要だ。

「徳」とは何だろうか?

「徳とは、人に益をもたらす能力である」(1366b 「弁論術」)

「徳は、よいものをもたらし、それを保つ力、数多くの、また大きな益を、

いつでもどんな形でももたらすことができる能力」だ。

「正義」という徳は、人に公正という益をもたらす。

「勇気」という徳は、危機に際して、立派な行動という益をもたらす。

「気前」がいいという徳は、金銭に関して、他人に良くしてやるという益をもたらす…等。

アリストテレスの「徳」の定義は、抽象的ではなく、現実的であると思える。

「徳」の特徴、「徳」のもたらすものには、ある特徴がある。

それについては、明日、ご紹介しよう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

目次