ABCマート…靴は在庫管理が決め手

靴の販売最大手のABCマート 。
快進撃が続いている。

この10年で売上高も5倍近く伸びている。
一時は、ユニクロを展開するファーストリテイングも靴業界に参入した。

しかし、靴の商売には、衣料品とは異なる難しさがある(参考:9月30日の日経MJ紙)。
それは在庫管理だ。

顧客は、足にピッタリするサイズのものを求める。
サイズは、0.5センチ刻みに揃えなければならない。

色数も多い。
そして、靴は、それなりに場所をとり、保管のための空間が必要となる。
店と倉庫で、どれだけ在庫を持つかの判断が難しい。

ABCマートでは、全国の700以上の店の在庫がほぼリアルタイムで把握できるシステムを構築している。
店同士で、在庫のやり取りもできるようにしている。

情報化が進んでいるが、顧客情報を極力持たないと言う。
これも靴の商売の特性からだ。

購買頻度が少ないのだ。
衣料品などのように、シーズンごとに来店を促すということができにくい。
顧客情報を持つよりも、来店客に購入してもらうことを第一と考えると言う。

ABCマートは、安売り店のように見えるが、実は売上高に占める独自商品の割合が高い。
そのため、ファーストリテイリングや家具のニトリをもしのぐ利益率を達成している。

ABCマートの快進撃は、当分続きそうだ…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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