7年間の東京オリンピック

2020年の東京オリンピック開催が決定した。
前回の1964年の東京オリンピック開催が決まったのは、その5年前の1959年だったという。

それに比べても開催決定から開催の2020年までの7年という期間は、割合長い期間だ。
50年前に比べて、変化の速度は速く、激しい時代になっている。

その中での7年間だ。
この長期の時間をどう生かすべきか、よく検討すべきだ。

前回の東京オリンピックでは「国際社会への復帰」というのが、日本としての意義だった。
また、大会開催という期限に間に合わせるように、産業や社会のインフラの整備などが達成された。

施設や高速道路などのハードウエアの更新や新設だけでなく、
新しい技術革新、
そして新しい社会への革新も道程に乗ってくるだろう。

まずは、深刻化する汚染水への対策、
原子炉の廃炉へ向けての作業、
代替エネルギーの現実化なども、
大きな技術革新や取り組み方法のイノベーションなどが必要だと思える。

今回の東京オリンピックでは、
「震災、原発事故からの国際社会への復帰」、復興の姿を見せるというだけでなく、
これらの取り組みを通じて、
グローバルな都市、
環境に対しても持続可能な都市として、
新しい形の都市文明を日本が提示できることを期待したい。

そのための7年間として、この期間を使い、
2020年からさらに50年の後まで耐えうる都市の基礎を作ることが必要だろう。

「7年間のオリンピック」が始まったということが言えるだろう…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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