AIJ投資顧問とウオーレン・バフェット 「評価力」の違い

老後のための蓄え、企業年金2000億円をほとんど無くしてしまったAIJ投資顧問。

連日、新聞紙上を騒がしている。

運用先に悩む中小企業を中心とした厚生年金基金に対して、高い利回りを約束して、資金を取り込んでいったようだ。

どうしてこんな事態になってしまったのだろうか?

監督官庁は厚生労働省というが、金融のプロでもなく、「監督」というのはムリだったのではないのか?

AIJという会社は、35%とか、20%とかの高い利回りをうたっていたようだ。

そんな利回りを標榜する投資顧問に資金を預ける方も預ける方ではないか?

株式投資の神様ウオーレンバフェットが運用するというなら、有りえるが・・・。

ウオーレン・バフェットは、平均で20%の利回りをなんと40年間も実現してきた。

その秘訣とは、

・「いい銘柄を見つけ」、

・「いいタイミングで買い」、

・「長く持ち続けること」

というシンプルな方法だそうだ。

しかし、その裏には、

・「その銘柄が良いか悪いかを、評価できる」、

・「その値段が妥当なのかどうかを、評価できる」、

そして・「今が買うタイミングなのかを、評価できる」、

という大変な評価力が隠れている。

それに比べると、

AIJが(悪意でなく)たとえ善意であったとしても、投資の評価力そのものがなかった。

厚生労働省もAIJを評価することができなかった(する気があったのだろうか?)。

100近い厚生年金基金もAIJを評価できなかった。

そもそも大事な年金の運用を、自分で「評価」するという選択をしないで人に任せきってしまった・・・。

「プロに任せている」ということだったが、その「プロ」が、「プロ」ではなかった。

大事なことは、他人任せにせずに自分でやらなければならない。

弊社の提供するプログラムが、こうした問題にほんの少しはお役に立てると思います。

①誰でもあっという間に財務会計に自信が持てるゲーム「パチオリ」や、

②全国の中学校の社会科授業で何ヶ月も順番待ちとなっている人気の株式投資ゲーム「ブルサ教育版」

(これは、弊社が独自に開発し、東京証券取引所様から先生方へレンタルされています)などです。

宣伝になってしまいましたが・・・。

「評価力」こそが富の源泉です。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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