「江戸っ子1号」 高い目標の力

東京の中小企業が力を合わせて「江戸っ子1号」を作る。

「江戸っ子1号」とは、水深8000メートルの深海を探査する機械だ。

以前、大阪の中小企業が作った人口衛星「まいど1号」があった。

これに刺激を受けた東京のゴム会社(従業員5名)の杉野社長は、「宇宙がダメなら深海を」というプロジェクトを発足させた。中小企業数社が参加している。

今年度中にも深海8000メートルまで降りて、生物や鉱物の撮影、資料採取を目指すという。

先ごろ、大学や信用金庫、大手電機メーカーなどの協力も得られることになった。

中小企業らしく、あまりお金をかけずに、これまで養ってきた技術力に更に磨きをかけて

困難な課題にチャレンジしている。

そんな中で、思わぬ形で新しい技術、発明も生まれようとしている。

昨日のNHKの番組の中でも紹介していたのが、水の中でも電波を通す新しい「ゴム」だ。

特許も出願したという。

一見不可能な高い目標、新しい課題を設定することで、イノベーションが起こる。

「隠れた資源」が明らかになり、新しい力が生まれる。

大事なことは、「挑戦的な課題を設定する力」、「高い目標」だと改めて思った。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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