合鍵三千個とワンコイン提案制度 岐阜の未来工業

上場もしている岐阜の「未来工業」という会社は不思議な会社、オカシナ?会社だ。

電気設備の資材を生産していて、大きな利益も出している。

ケチケチ会社としても知られているが、一方で休暇の多い会社(正月休み20日間など)、5年毎の社員全員による海外旅行という手厚い処遇でも知られる。

その海外旅行で、「休むと取引先に迷惑をかけるので参加できない」と言う社員の訴えがあった。

その「解決策」というのがすごい。

合鍵三千個をつくって、取引先に配り、「必要があれば倉庫に行って持っていってくれ」と言ったという。

「合鍵」という概念を超えている・・・。

「ワンコイン提案制度」も面白い。

社員の提案に対して、それが何であれ「ワンコイン 500円」を与えるという。 

例えば、食堂の醤油瓶の改善でもいいらしい。

「常に考える」ことの中で、良い提案も出てくる。

こちらは、理にかなっていて、社員のやる気も大いに高まるし、何よりも考える習慣が身につき

社業にも貢献する。

1,000件の提案でも、50万円。

決して高くはないだろう。

社員の「やる気」が、何よりも大事だ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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