先日、西麻布に行った。
慶應大学SFC出身の若手建築家 3人による「今、何を感じ、何を考え、何をしているのか」というセッションを聞く。
・震災、原発事故以降の福島で活動する「建築を放棄」して活動する建築家。
・スイスで、ヨーロッパの歴史と文化とと格闘する建築家。
・動かないと思っていた「自然」が、(地震などで)大きく「動いた」時、「自分という自然」も「動く」ことに気づき、創作し続ける女性建築家。
三人三様の活動、そして、それぞれが持つお互いの活動に対する共感と違和感と(それに「少し嫉妬もある」と言っていたけど・・・)。
主催者の教授が、「先ず自らの感動を大切にして欲しい」と言っていた。
私も大学で学んだ一片の内容を思い出した。
「鳥はなぜ歌うか?」という論文。
「鳥はなぜ歌う」のだと思いますか?
(これは、「美学」の論文。
著者は、国際美学会の会長だったエティエンヌ・スーリオ氏。
週1回、朝8時半からのフランス語でのゼミでした)
正解は・・・
「命の喜びに溢れて歌う」
です。
建築は、構造計算など非常に理知的に詰めていかなければならないことが多い。
それでも、人が感動するという「芸術性」を忘れては面白くない。
その人の「ギリギリの歌」を聞きたい。
というのが、教授、そして私たちの希望だろう。
その後、ワインを飲み、
酔っていった・・・。