「人材」ですか? それとも「人財」ですか?

ハウスウエディング事業を展開する株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ  元・取締役 桐山 大介氏は、

長く人事の仕事に携わってこられた。

最近、「ジンジュール」というサイトにその桐山氏の印象に残る言葉があった。

「人事は経営そのものです。経営が1本の木であるとすれば、その木の根っこに人事はいます。経営者が利益を追求する存在であるとすれば、利益を生み出す源泉となる根っこの成長を見守るのが人事の仕事です。」

「リンゴの木にたとえるなら、経営者は絶えずリンゴの木を早く実らせたいと思います。しかし、それに人事が荷担したら、根っこはどんどん細ってしまう。根っこが十分に育っていないのに、経営者に気に入られるために実らせようとする人事パーソンになってはいけません」

「経営と人事」に関して、深い言葉だ。

「バランススコアカード」の考え方が、わかりやすく説かれてているとも言える。

最近は、「人材」という言葉を「人財」と記す企業もある。

「大事にしています」という気持ちなのだろう。

これはこれでいいが、「人材」の「材」は、「木」のことで、

その後ろには、「木が育つには10年かかる」ということがあると思う。

「木」と同じように、やはり、人が「育つ」のには、10年という長い年月が必要だ。

「貝」偏の「財」の方は、お金と同じ流通する「人財」だろう。

「貝」偏と「木」偏の「じんざい」、

ちょっとした文字の違いだが、意味の違いは大きい。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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