「背水の陣」とは「後ろの橋を焼く」ということ

背水の陣
背水の陣

背水の陣困った時には、普通は逃げたくなるが、
「逃げずに前へ行くしかない」
という場合もある。

覚悟を決めるのだ。

人間は弱いものであるから、逃げ道があれば、逃げたくなる。

そこで、「退路を断つ」ことが必要になる。
「背水の陣」だ。

この言葉のもととなっている故事が『史記列伝』にある。

漢の韓信は、趙と戦ったとき、
山の上の砦にいる兵たちを敢えて、
砦から出し、川を背にして
不利な立場にして戦わせた。

兵たちは川を背にして一歩も引けないので、
死に物狂いで戦い、趙の軍を打ち破った。

「背水の陣」で臨むことを、英語では、
”burn your birdges bihind you” 
「自分の後ろの橋を焼け」 と表現する。
自ら火を放ち、橋を落とすのである。

常識では考えられないそんな行動が、前へ向かうという気迫を生みだす。

川に崩れ落ちる燃える橋の姿が、
前へ向かって突き進もうという覚悟を強くさせる…。

「背水の陣」の本当の意味は、「橋を焼け」という意味かもしれない。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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