「コミュニケーションには、『内容』と『関係』という側面がある」
これが、「コミュニケーションの第二公理」だ。
「コミュニケーションが関係を含む」とは、
「あなたと私の関係は、こうですよ。このように理解してくださいね」という
メッセージについてのメッセージが入っているということだ。
映画で「パニックルーム」というものがあった。
人質役のジュディ・フォスターが、訪ねてきた警官に「大丈夫だ」と言う。
彼女の子供も捕らわれていたから、そう言うしかなかったのだ。
警官は、彼女の言葉に何となく「変な気配」を感じた。
「あなたが(大丈夫だという)言葉とは、別のことを私に伝えたないなら、
何かで合図してください」と言った。
結局、警官は事件だという確信を持てずに引き上げるのだったが…。
ある言葉は、どんなレベルで受け止めて欲しいというメッセージも持って
相手に伝わる。
「これは命令だ」とか
「これは冗談なんだ」とか。
「内容(メッセージ)」と示唆された「関係」が、一致しないと、
「どう受け止めていいかわからない」
「意味がわからない」ということになる。
「コミュニケーションには、内容と関係という側面を持つ」