リーダーシップの本質「見えないリーダー」・・・メアリー・フォレット

1920年代の活躍し、その後の多くの経営学のテーマをはるか前に先取りしていた人がいた。
「マネジメントの予言者」と、ドラッカーに称賛されたメアリー・フォレットだ。

もともとは、政治学者であり、議会における「立法過程」を研究した。

そこから、「パワー」や対立関係における「統合」、組織のリーダーシップと
企業経営にも関連した問題に取り組んだ。

彼女のリーダーシップ論も秀逸だ。

「リーダーとフォロワーは、共に『見えないリーダー』に従う」

「『見えないリーダー』とは、共通の目的だ」

「最高のリーダーは、グループの前にこの共通の目的をはっきり示す」

「目に見えないリーダーへの忠誠は、最も強力な団結をわれわれに保証し、
感傷的な共感ではなく、ダイナミックの共感を確立するのである」

リーダーは、この共通の目的を明確に表現する。

リーダーは、メンバーに「自分に従え」と言うのではなく、
「共に共通の目的に従おう」と言わなければならない。

「リーダーとフォロワーの両者が同一の要求に従っているとき、
(いやいや従うのではなく)能動的に、自発的に従うことができる」

「共通の目的」を深く自覚する時、良いチームが生まれる…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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