1920年代の活躍し、その後の多くの経営学のテーマをはるか前に先取りしていた人がいた。
「マネジメントの予言者」と、ドラッカーに称賛されたメアリー・フォレットだ。
もともとは、政治学者であり、議会における「立法過程」を研究した。
そこから、「パワー」や対立関係における「統合」、組織のリーダーシップと
企業経営にも関連した問題に取り組んだ。
彼女のリーダーシップ論も秀逸だ。
「リーダーとフォロワーは、共に『見えないリーダー』に従う」
「『見えないリーダー』とは、共通の目的だ」
「最高のリーダーは、グループの前にこの共通の目的をはっきり示す」
「目に見えないリーダーへの忠誠は、最も強力な団結をわれわれに保証し、
感傷的な共感ではなく、ダイナミックの共感を確立するのである」
リーダーは、この共通の目的を明確に表現する。
リーダーは、メンバーに「自分に従え」と言うのではなく、
「共に共通の目的に従おう」と言わなければならない。
「リーダーとフォロワーの両者が同一の要求に従っているとき、
(いやいや従うのではなく)能動的に、自発的に従うことができる」
「共通の目的」を深く自覚する時、良いチームが生まれる…。