「オバマケア」と今年のハロウィン

10月31日は、ハロウィンだ。
しかし、今年のハロウィンは、普通の年とは異なる。

アメリカで「まさかの事態」が進行している。
アメリカのオバマ大統領が推進する国民皆保険のしくみは、「オバマケア」と呼ばれる。

これに反対する共和党による徹底抗戦で、10月からの予算が成立せず、政府機関の閉鎖(シャットダウン)が始まった。

共和党と民主党との妥協がなければ、アメリカ政府の資金繰りは行き詰まる。
10月17日には、現金が底をつく。
10月30日には、支払いができない「デフォルト(債務不履行)」に陥ると予想されている。
翌日10月31日(ハロウィン)に予定されているアメリカ国債の利払いもできない…。

共和党は、「オバマケア」の実施による税金の増大、「大きな政府」に反対している。
保険に関する国民の「選択の自由」も侵害するとしている。

「デフォルト」となれば、世界の経済に甚大な影響を及ぼす。
ドルの信認も下降し、急激な円高になるとも予想される。

民主党の「大きな政府」と共和党の「小さな政府・個人の自由」の根本的な対立であり、
妥協の道は、厳しい。

今後の動きが気になるところだ…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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