JR東海が、リニア中央新幹線のルートと駅の位置を発表した。
現在の「東海道」新幹線は、太平洋沿いに走るが、新しい新幹線は、品川から山梨県、長野県、岐阜県をほぼ直線で名古屋へ抜ける「中央」新幹線になる。
品川―名古屋間は、最短で40分と現行のおよそ半分以下になるという。
しかし、地下駅への乗換時間を含めると、現在とそれほど大きくは変わらないという予想も出ている。
総工費約9兆円をかけて、建設する意味があるのかと思った。
「リニア中央新幹線」の建設目的の第一は、首都圏と、中京、関西圏の大動脈の確保だという。
確かに、東京の首都直下型地震、南海トラフ型地震など、巨大地震も現実的に想定されている
昨今、国家機能のリスクヘッジは必要だ。
また、将来は、「リニア新幹線」を世界へ売り込むということも想定されているようだ。
南アルプスの岩盤を掘り抜くなど、地下の「大深度」の難工事もあり、
ルートの9割近くがトンネルになる。
14年後の完成時には、ビジネス客は、トンネルを通って、名古屋へ行き、
車窓からの眺めを楽しみたい観光客は、東海道新幹線に乗るということになりそうだ…。