「コップの水」とイノベーション

イノベーション
イノベーション

コップに水が半分入っている。

「半分入っている」と「入っている」方を見るか、「半分が空である」と「カラである」方を見るか、それは、認識の問題だ。

「半分入っている」という事実は一つだ。
それをどう受け止めるか?イノベーション

「世の中の認識が、『半分入っている』から、
『半分は空だ』に変わる時、
イノベーションの機会が生まれる」

とドラッカーが述べている(「イノベーションと起業家精神」)。

社会的に見れば、「新たなニーズが生まれる時」と考えられる。
「何かがまだ足りない」と社会が感じれば、ニーズが生れ、イノベーションが必要となる。

ドラッカーが挙げているのは、医療と健康の例だ。
医療技術は、以前より格段に進歩し、健康の水準も改善している。

しかし、社会では、「もっと、もっと健康を」と
「コップの空の部分」に意識が集中している。

同じ事実(コップの水)でも、
社会の認識が、「入っている方から空の方へ」変化したとき、
ニーズが生れ、イノベーションの機会が見出される。

イノベーションの機会を探すには、人々の認識の変化に気をつけなければならない。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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