ドラッカー「経営者にとっての最も重要な質問」…その5「計画は?」

ピーター・ドラッカー「経営者に贈る最も重要な質問」 その5 「我々の計画は何か?」

組織の目的、ミッション が明日のために、今日を超え、今日を導く。

明日のゴールのために、今日の行動が必要だ。

計画は、アクション・プランと予算として具体化される。

アクション・プランは、誰が、何を、いつまでに行うかを示す。

予算は、計画の実行に必要な資金を資源を約束する。

計画には、「5つの要素」が必要だとドラッカーは言う。

1.廃棄

  成果をあげなくなったものを廃棄すること。

  捨てる、止めるのである。

  実際は、これが、なかなかできない。

  廃棄しないで、延命し、積み重なっていく

  これでは、資源は、いつも足りなくなる

2.集中

  成功しているものをさらに強化する。

  最高を目指して集中する。

3.イノベーション

  「できないからやらない」ではなく、

  「できるためには、どうするのか」を考える。

  多くの場合、イノベーションは、「新しい組み合わせ」から生れる。

4.リスク

  リスクは避けられない。

  大事なのは、リスクの評価であり、リスクのバランスだ。

5.分析

  廃棄すべきか?

  さらに集中して強化すべきか?

  新たに手をつけるべきか?

  リスクをとるべきか?

  こうした判断のためには、分析が必要だ。

  

計画は、計画ができたことで終わるものではない。

計画、実行、評価のサイクルを回す。

その過程があってこそ、計画が価値を生む。

計画は、「組織を生まれ変わらせていくための問い」、

「何をもって覚えられたいか?」というミッションの問いに対して、

終わりなく答えを求めていく問いのサイクルだ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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