ピーター・ドラッカー「経営者にとっての重要な質問」 その4「われわれにとっての成果は何か?」
ミッションが実際にどれだけ成果を上げたのか、
上げているのかを知らなければならない。
「きれいなミッション」、
「美しいミッション」を掲げることはできる。
しかし、実際に、どれだけ組織の成果を上げることができているのか?
できたのか?
それが問われる。
「組織の成果は組織の外にある」とドラッカーは言う。
「実際に、何かを変えることができたのだろうか…?」
成果には、「定性的」なものと、「定量的なもの」がある。
成果だから、何でもかんでも「定量的」でなければならないと考える人もいる。
しかし、それは、間違っている。
「主観的で計測が困難なものであっても、それは『現実』のものだ」
計測可能な指標を求めて、活動が本来のミッションを見失ってしまう場合もある。
成果は、あくまで、「質問その1」で答えられた「ミッション」の評価である。
「何を変え、どのように覚えられたいのか?」
に対して、
「どれだけ変え、どこまで覚えられたのか?」
の答えを求めるために、成果を見つめる。
ドラッカーは、ミッションに対する組織の「責任」を求めている。