ドラッカー「経営者にとっての最も重要な質問」…その1「ミッションは何か?」

有名な経営学者ピーター・ドラッカーに、「経営者にとっての最も重要な質問」 というものがある。

シンプルな5つの質問だ。

経営者が自らにいつも問うべき質問だ。

1番目の質問。

「われわれのミッションは何か?」

「ミッション」とは、組織の「存在理由」だ。

「何を」、

「なぜ」、

つまり「何のために」行っているかを明らかにするものだ。

「ミッション」は、

また、

「人々によって覚えられたいこと」

「記憶されたいこと」

でもある。

組織の目的は、世の中に良い変化を起こすことだ。

その組織が活動しても何も変化がなかったとしたら…?

何の影響も与えられなかったとしたら…?

その組織が活動する前と後で、

まったく世の中が変わらなかったとしたら、

それは、組織が「存在する理由」を持たなかったことと同じだ。

誰の「記憶」にも残らない…。

誰にも「覚えられ」ない。

「こんなものがあったから、こうなったんだよね」

「あんなサービスができたら、こういうことになったんだ」

という「記憶」だ。

会社名は、覚えられなくてもよい。

具体的な商品やサービスの名前、

起きた変化については、覚えられたい。

「何によって覚えられたいのか」

それを決めることが、

「ミッション」を決めることだ。

ドラッカーの「最も重要な質問」の第一番目に答えることだ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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