「舵のない舟」は、波間を漂う。
ぐるぐると同じところを回り、風に流され、波に遊ばれ、大海の中に行方も知れない。
「くつわ(轡)のない馬」は、気ままに走り、足を止めて草を食み、
物音に驚き、また急に駆け出す。
どこへ行くというあてもない…。
「志立たざれば、舵なき舟、轡なき馬の如し」(王陽明)
「志」が必要なのである。
「志」のない経営は、波間に漂う舟、あてもなく走る馬となってしまう。
「志」は、「経営理念」とも「ミッションステートメント」とも言われる。
人は、「意味」を必要とする存在だ。
「何のために」という問いに答える意味だ。
「無意味」なことの繰り返しには耐えられなくなる。
組織に「志」があるものは、強い組織だ。