「仕事を磨く」

仕事は、思い切ってあきらめ見切らなければならないものもある。

一方で、あきらめずに粘り強く磨いていく仕事もある。

見切るべきなのか、磨いていくべきものなのか、

判断に迷うところだ。

「つまらないと思える仕事でも、改善の余地がないかと掘り下げていくところに、社会や人類に貢献できるとんでもないビジネスの種が見いだせるかもしれない」

「次の時代の主役となるビジネスの種は、石ころのように目立たず地味であることが多い」

東レで営業畑を歩み、後に繊維の商社を立て直した田中健一氏がこんなことを述べている(雑誌「致知」7月号)。

東レという会社は、レーヨン、ナイロン、炭素繊維など次々に新しいビジネスを育てて花開かせてきた会社だ。その東レの内部で育ってきた田中氏の言葉だけに説得力がある。

「石ころ」は、キラキラと輝く宝石のような目立つ存在ではない。

あまり目にとめる人も多くはない。

つまらないと思える仕事も一生懸命打ちこんで、飽きず弛まずに磨いていったら輝きだす日も来る。

時代の流れというものもあるが、社会のいろいろな分野の、いろいろな人の仕事へのあきらめない執念が

次の時代を作っていくのだろう…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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