法人客中心だった東京のタクシー会社。
経費削減で法人のタクシーの利用は、未だに厳しく抑制されている。
一方、日本交通のスマホ向け配車アプリによるタクシーの利用が前年度比2倍になった(日経MJ6月3日)。
流しのタクシーを拾いにくい住宅街や繁華街からの個人客の利用も多くなっている。
子供の塾への送迎、妊婦の病院への送迎、スカイツリーなどの名所の見物など、タクシー各社は、個人客の利用を当て込んだサービスを開拓。
こうした努力が実を結んで、6年ぶりに前年度を上回る(1%だが)運送収入となった。
繁華街で夜遅くまで飲んで、帰りは自宅まで長距離タクシーというのが、業界としては望ましいのだろうが、まだそれほど景気が良くなっているわけではない。
タクシー、ハイヤーの個人利用のニーズを地道に掘り起こしていけば、少子高齢化社会では、まだまだいろいろなチャンスがありそうだ…。