ブランドを捨てる決断 「シャルダン」から「消臭力」へ エステー

社長には、時には、ブランドを捨てる決断が必要だ。

ヒヨコのマークのエステー株式会社(旧社名エステー化学)は、防虫剤、消臭剤などを製造販売し、

ヒット商品も多い。

エステーには、以前「シャルダン」という会社の大きな財産であるブランドがあった。

「しかし、時代は『芳香』から『消臭』へと大きく変わりつつあるのに、社内は、『シャルダン』という

過去の成功体験にしがみついていた」と鈴木喬エステー会長は語る(雑誌「致知」6月号より)。

鈴木社長(当時)は、一番のブランドであるシャルダンを捨て、消臭剤に賭ける決断をした。

それが、「消臭力」という商品とブランドとなり大成功を収めている。

経営者は、時代の流れに対応して、例え一番のブランドであっても捨て去る決断をしなければならない場合がある…。

企業メッセージも、以前の「暮し、さわやか」から、「空気をかえよう」に変えた。

「空気を換えよう」というメッセージは、社長から社内へのメッセージにもなっていたようだ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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