「海水と海砂によるコンクリート」!を開発 大林組

建設業界大手の大林組。

東京スカイツリーの建設で技術力を評価された。

さらに、これまでの業界の常識を変える画期的な技術を開発した。

「海水と海砂によるコンクリート」だ。

一瞬、目を疑うようなニュースだ。

これまで、コンクリートの砂に、洗浄していない海の砂を使ってはいけなかった。

もちろん、コンクリートを練るのも、真水でなくてはいけなかった。

海水など論外だった。

塩分が、コンクリートの中の鉄筋を腐食させ、弱めたり、膨張させたりして、

構造物をもろくさせてしまうからた。

この常識に挑戦し、海の砂を使い、海の水で練る技術を開発した。

普通の鉄筋は使わずに、樹脂を塗った鉄筋や炭素繊維の鉄筋を用いる。

コンクリートも普通のではなく高炉から出たスラグを使った(廃棄物の)コンクリートを使う。

真水を使ったものより、耐久性がいいという驚くような結果も出た。

砂を運搬する手間も、除塩する工程もなくなるので、震災の被災地や離島などでの護岸工事に

大きな役割を果たすものとして期待されている。

粘り強く、業界の常識に挑んで成功したプロジェクトに敬意を表したい。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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