中国の「理財商品」…新しい金融危機にも警戒?

「理財商品」という金融商品が、中国国内で投資商品として提供されている。

現在、年率5%程の利回りのようだだ(定期預金は3%弱だが…)。

「理財商品」は、銀行の預金や融資というルートではないお金の流れ。

この流れは、「陰の銀行」とも呼ばれている。

お金は、地方政府の投資先に流れ込んでいる。

中国の夢の高度成長期は終わった。

しかし、地方政府では、まだまだ「夢」を追いかけているだろう。

投資された資金が、うまく回るのかは疑問のところだ。

地方の隠れ債務が膨れ上がり、かつてのアメリカのサブプライムローンと似た状況になると、

投資家のジョージ・ソロスも警鐘を鳴らしている(日経新聞4月21日)。

中国では、3月に新政権が誕生した。

「新指導部が発足して5ヶ月以内に、前政権のツケを一掃する」

という法則があるという。

この法則が真実だとすると、

今年の夏ごろ、「理財商品」や地方の隠れ債務問題に対して、規制の強化などが行われ、

金融にも激震が走るのではないかと危惧されている…。

注意が必要だ。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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