社長のためのポーター競争戦略 その1-29  「特定の商品で専門化」

社長のためのポーター競争戦略 その1-29  「特定の商品で専門化」

ポーターは、多数乱戦の業界に対しての対処法を9個挙げている。

対処法 その4/9

ここからの三項目、4,5,6は、三つの基本戦略のうち、「集中戦略」を適用するものだ。

多数乱戦業界における「集中戦略」の第一は、

製品の種類やセグメントにおける専門化だ。

多数乱戦の原因の一つが、一つの製品に対して、あまりにも多数の種類があるということだった。

これを回避するには、ある分野、ある種類、あるセグメントの専門となることだ。

専門化すると量がまとまるので、仕入先に対しても交渉力が出てくる。

顧客にとっても、「専門だから」ということで、信頼もされる。

一番に思い出してもくれる。

専門を絞ると、その分野のいろいろと有用な情報を手に入れて、顧客に提供することも可能となる。

専門に絞る代償としては、将来の成長(「あらゆる分野のあらゆる点でのナンバーワンといような」)は、

あきらめなければならないということだ…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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