横浜ベイスターズを買収して、プロ野球界に参入したゲーム会社のDeNA。
同じ「IT企業」としてすでに参入している楽天に対して、「プロ野球」の見方が異なる。
運営するインターネットショッピングモールの「楽天市場」の年間流通総額が1兆円を越えた。
楽天のプロ野球への参入は、「ライブドア」に代わる「救世主」であったと記憶する。
主力の「楽天市場」の知名度アップになった。
一方のDeNA、楽天がパソコン中心なのに対して携帯電話での利用が中心だ。
さらに楽天の「物販」に対して、DeNAは、ゲームという「コンテンツ」が中心だ。
同じIT企業といっても、「プロ野球」への見方もまったく異なってくる。
DeNAは、あくまで、「コンテンツ」という見方をしている。
個性がハッキリしているいわゆる「キャラが立つ」人を集めようとしているのもそうした考えが大きい。
監督に工藤氏(これは難しかったようだが)、GMに高田氏、それに中畑氏、ラミレス選手…と。
戦力であると同時にキャラクターとして魅力的な人を集めるのだろう。
プロ野球の黄金時代は、王、長嶋が活躍した時代。
その時代は、テレビ界が「プロ野球」を「コンテンツ」(その時代には「コンテンツ」という言葉はなかったが)として
とらえた。
新聞というメディアも同じだい。
読売新聞、中日新聞など。
DeNAという新しいメディア(ゲームという)のプロ野球参入は、歴史的にみても自然に思える。
彼らがどのような手を打ち出してプロ野球というコンテンツを活性化していくのか注目したい。