社長のためのポーター競争戦略 その1-21  「標準品で対応」-多数乱戦業界で生き抜く

社長のためのポーター競争戦略 その1-21  「標準品で対応」-多数乱戦業界で生き抜く

分割されている業界をまとめあげていくにはどうしたらいいのか?

ポーターはここで5つの方法を挙げている。

その2 「多様な市場ニーズに標準品で対応」

製品の設計を変更して、製品をモジュール化する。

モジュール化とは、ブロックの「レゴ」のようなものだ。

同じような部品だが、組み立てると、様々な形になる。

これを多様なニーズに対応する手段とする。

部品は大量生産で、規模の経済性や経験曲線の効果による

コスト低下の成果を得ることができる。

製品は、組み合わせで、多様なニーズに対応することができる。

一挙両得だ。

自動車業界でも、いくつかの車種で、共通の車台を使うことで大きなコストダウンをしている。

「多数乱戦の原因を取り除く才覚と創造性さえあれば、制約など一切ないのだ」

とポーターは言っている。

「才覚」 ingenuity と 「創造性」 creativity が、ここでも キー だった…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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