社長のためのポーター競争戦略 その1-13 「消防車の例」-多数乱戦業界で生き抜く

社長のためのポーター競争戦略 その1-13 「消防車の例」-多数乱戦業界で生き抜く

ポーターは、「多様な市場ニーズ」として、

「消防車」の例をあげている。

「ところ変われば品変わる」の例だ。

「各地の消防署はどこも、特別あつらえの消防車を欲しがる」

「値の張る鐘や警笛、その他の付属品をいっぱいつけた…」

アメリカの例である。

ところが、私も実際に、地方の小さな「消防車メーカー」を訪れたことがある。

ポーターの記述のとおり、

それぞれの(自治体の)消防署ごとに、消防車に要求されるものは違うと

聞いたことがある。

ひとつひとつ手作りだ。

アメリカでも

「何十という消防車メーカーがあっても、大きなシェアを占めるのが一つもない」

という状況だ。

大量生産でありそうなものでも、

買い手の好み?がバラバラで、

案外、小規模企業の手作りで対応しているものが

まだまだありそうだ…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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