社長のためのポーター競争戦略 その1-12 「地元密着」-多数乱戦業界で生き抜く

社長のためのポーター競争戦略 その1-12 「地元密着」-多数乱戦業界で生き抜く

「地元密着」が必要という業界では、大企業は、地元の中小企業に比べて不利となる。

大企業の優位性を発揮することが難しい。

地元に足場を持つ。

地元に強力な人脈を持つ。

そのためには、徹底的な「地元密着」が必要だ。

建築業などはその例だろう。

各種の卸売業も地元密着型だ。

中小企業向けの金融の分野でも、信用金庫や信用組合などの

地元に密着した存在が必要だ。

地元密着が必要な業種は、

「多数乱戦」業界になるということになるが、

「多数乱戦」という言葉にちょっと違和感が残る。

先に紹介したように、

ポーターは、「フラグメンテッド(バラバラになっている)業界」と言っている。

こうしてみると、

特に地元密着の場合は、「多数乱戦」というより、

それぞれに「棲み分け」ているようにも思える…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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