社長のためのポーター競争戦略 その1-7 「大きいことが不利」-多数乱戦業界で生き抜く

社長のためのポーター競争戦略 その1-7 「大きいことが不利」-多数乱戦業界で生き抜く

多数乱戦業界になる原因(6)

大きいことが不利になる場合。

コストは、規模が大きくなれば、低くなる。

これは、「規模の経済性」と言われる。

しかし、「規模の不経済性」もまた存在する。

中小企業の得意なのは、

「小回り」であり、

カッコ良く言えば

「俊敏性」だ。

流行商売、

意思決定や素早い反応が必要な業界、

ファッションなど。

迅速に、即断即決で、俊敏に、

徹夜も厭わず、

わずかな準備時間で、次々に新製品を出したり…。

こうしたことは、

中小企業が得意であり、

また中小企業の方が経済的だ。

大企業では、部門間の壁もあり、

手続きもしっかりしていて、

俊敏に動くことは苦手なところだ。

「規模の不経済が致命的である」ところ、

それは、多数乱戦業界となる。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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