多数乱戦業界になる理由
その1-5 「売上の変動が激しい」
大規模な設備を持った企業では、フル生産のときには、非常に高い生産効率をあげる。
また、そのように設計されている。
しかし、需要の変動が激しく、フル生産の時期が限られていたらどうだろう?
折角の機器もなかなか力を発揮する機会がないとしたら…?
仕事は、常に一定の量があるとスムーズに流れる。
コストも安くなる。
「それでは」ということで、「造り溜め(つくりだめ)」をしようとする。
そこは、ポーターも見逃さない。
「売上の変動が激しく」、
かつ、
「在庫コストが高い場合は」
とい条件であった。
こうした業界では、小規模で、小回りのきく、柔軟性のある企業の方が、
トータルな経済性で勝るということになる。
これも多数乱戦になる理由だ。