アリストテレス幸福学 その2 「最高の目的」こそ追求すべきもの
人間は、「善きもの」を目指している。
「善きもの」、つまり、「目的になるもの」にもいろいろある。
「医療は、健康が目的。
造船は、船。
軍隊は、勝利。
家政は、富が目的だ」
しかし、
「馬具の製作は、馬に乗ることに、
馬に乗ることは、軍事に、
軍事は、将軍に
従属している」
このように、目的には、
「従属関係がある」
それならば、
「あらゆる活動の目的の方が、
これに従属する目的よりも
より多く望ましいものだ」 1094a15
なぜなら、
「従属するものは、
あらゆる活動の目的のために
行われるのだから」
すなわち
「最高の目的」
こそ
追求すべきものなのだ…。
この記事を書いた人
劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。