社長のためのポーター競争戦略 その1-2 「参入障壁」 -多数乱戦業界で生き抜く

業界の覇者がいない多数乱戦業界。

ここで、生き抜く戦略を考える。

ポーターは言う。

「原因がわからなければ、対策など考えられるわけがない!」

多数の会社が、乱戦になっているには、何か原因がある。

この業界の歴史的な経緯だけではなく、何か「経済的な原因」があるはずだ。

原因①

参入障壁が低い

「参入障壁」とは、業界に新たに参入しようとするものを阻む壁だ。

ほとんどすべての多数乱戦業界は、この参入障壁が低い。

極端な話、「○○でもやってみようか」

ということで、始めることができるような業界というわけだ。

多数乱戦になる原因は、これだけでなく複数ある。

原因を裏返していけば、勝ち抜くヒントを得ることができる。

ポーターという人は、こうした一つ一つ数え上げて行く作業を根気よく、しかも徹底的に行える人だ。

この態度をこそ、見習うべきなのかもしれない…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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