中国経済の実態と「裸官 らかん」

一時より低下したとは言え、政府発表でGCP伸び率7%という高度成長を誇る中国経済.。

しかし、実態の経済は「マイナス成長」ではないかという見方も出ている。

今回の共産党大会で習近平氏に次ぐ序列2位についた李克強氏。

現副首相で次期首相に内定している経済の司令塔だ。

この李氏が、2007年、地方幹部の時にアメリカの中国大使に語った。

「中国政府の経済統計は、人為的で、あてにならない」と。

さらに、李氏は、

「経済の実態は、

①鉄道の輸送量、

②電気の消費量、

③銀行融資の量、

で見ている」

と語った。
これらの経済活動量は、「人為的」には、手を加えにくいものだというわけだ。

「今年2012年の中国国内の鉄道輸送量(実際の経済活動)は、実はマイナスである」
と産経新聞特別記者の田村秀男氏が調査結果を報告している。

高速道路が整備され、鉄道からトラックに輸送がシフトしているとしても、この意味は大きい。

地方の幹部は、「わが地域の経済は、どんどん伸びています」と中央に説明しがちだ。

実態はどうなのだろう…?

家族や資産を海外に移し、身一つとなっている官僚・幹部のことを「裸官(らかん)」 と言うそうだ。

中国国内の経済と社会の矛盾は、かなり大きなものであるようだ…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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