ノーベル賞を与える「スウェーデン」という国の強さ

ノーベル賞を受賞することは、個人にとっても、国にとっても名誉なことだ。

よく考えてみると、ノーベル賞というものを毎年、授与し続けているスウェーデンという国もまた賞賛に値する。

100年以上にわたり、広い範囲の知的な活動の中から候補者を選定するという困難な作業、オリンピックのように4年に一度ではなく、毎年毎年、欠かさず行うという持続力。

こうした難しい課題を問題なく実行していく背景には、スウェーデンという国と人の強さがあるものと思う。

人口は、1000万人ほどしかいないが、グローバル企業も多く輩出している。

よく知られているのは、家具のイケアとユニクロが挑戦するH&M。

両者とも個性を表現できるファッションを安価な値段で世界中の若者に提供している。

スカイプが生まれるなど、インターネット産業も盛んだ。

スウェーデンの産業と社会は、CSR、環境、競争力、持続可能性で世界の上位にランクされている。

世界の憧れの的となっているノーベル賞を生み出しているスウェーデンという国。

日本の未来にも大きな示唆を与えてくれる存在だと思う。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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