今年のノーベル賞、生理学医学賞を受賞された山中伸弥・京都大学教授。
山中教授は、皮膚などの細胞からips細胞(新型万能細胞)を作る技術を開発した。
ips細胞は、難病のパーキンソン病などの再生医療に新たな道を開くものと期待されている。
山中教授は、若い頃、アメリカのカリフォルニア大学グラッドストーン研究所に留学した。
そこで、取り組み始めたのが「ips細胞」のもとになる研究だ。
グラッドストーン研究所では、科学者として成功するために大事にしなければならない「二文字」を恩師から授かった(雑誌「致知」11月号)。
それは、「V」と「W」という二文字だ。
「V」とは、「Vision」 の 「V」。
「W」とは、「Work Hard」 の 「W」だ。
日本人は、「W」、ワークハード、一生懸命に実験や研究を行うことは、なかなか他人に負けない。
しかし、「V」、ビジョンの点で、どうなのか?ということのようだ…。
ビジョンとは、長期的展望としっかりした目標、そして戦略だ。
「VW」の二文字は、科学者として成功するためだけでなく、何において成功するためにも必要なことだろう。