「人間のあらゆる技術、あらゆる研究、あらゆる行為、選択は、結局、何をめざしているのか?」
アリストテレスは答える。
「すべて、何らかの『善きこと』をめざしているのだ」 (「ニコマコス倫理学」 1094a)
アリストテレスは、ギリシア古代哲学を集大成し、ヨーロッパ文明の基礎を築いた哲学者だ。
論理学、自然学、法学、政治学、倫理学、哲学などの「諸学の父」でもある。
またアレキサンダー大王の師でもあった。
我々は、この偉大な哲学者に人間の生き方について学ぶことができる。
少しずつ、アリストテレスに訊ねていってみよう。
人間の行為には、意味があるのだ。
何か、「善きもの」をめざした選択であり、行動なのだ。
その「善きもの」とは、何か?