セブン&アイのヨーカ堂 接客重視へ正社員半減

セブン&アイ ホールディングスが総合スーパー(ヨーカ堂)の改革を進める。

3年間で、従業員のパート比率を現在の75%から90%に高める。

正社員は、1割程度となる(自然退職などで)。

この計画は、人件費の削減が目的だが、社会に合わせたビジネスモデルの変革の狙いもある。

ヨーカ堂のような総合スーパー(GMS)は、大量仕入、大量販売、セルフサービス、という原則で、小売店としての競争力を高めてきた。

しかし、人口が減少し、高齢者など単身世帯が増加する中で、こうしたビジネスモデルは、既にあまり機能していない。

むしろ、コンビニエンスストアが、こうした時代の新しいニーズを捉えて再び成長軌道に乗りつつある。

セブンイレブンが、初めて四国へ進出することになったのもその表れだろう。

総合スーパーも、こうした環境の中で、きめ細かい接客を重視する方向に舵をきることになった。

そのためにパート職を増やし、質を高め、店長などへの道も充実させるようだ…。

従来のビジネスモデルの否定、大改革だ。

企業は、常にビジネスモデルの時代との適合性を検証し、変えていくものは変えていく勇気をもたなければならない。

良い企業とは、常に自らを変えていける企業なのだろう・・・。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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