「学問の真の目的は惑わないこと」…荀子 

荀子(じゅんし)は、紀元前四世紀末、戦国時代の中国の人。儒学者。
荀子は、孟子の「性善説」に対して、「性悪説」を唱えた。

 「性悪説」。
人間の心は、もともと「欲望(悪)」で一杯だ、
だからこそ、学問を修めなければならないと教育の重要性を説く。

 この荀子の言う「学問」にも深い意味がある。
「それ学は通の為に非ざるなり。 窮して困(くる)しまず、憂えて意衰えざる為なり、 禍福終始を知って惑わざるが為なり」

「真の学問というものは、出世や就職ためではない」
「人生の困難に出会って窮しても、苦しまないこと、
心配で憂えて、意欲が衰えることがないこと」

 何が災いであり禍なのか、
また何が福であるのか、
どう始まり、どう終わるのか、
というものごとの禍福終始を知って、惑わないこと」

 「これこそが学問の本当の目的だ」

 ここで言う「学問」とは、「人生学」とでも言うものか。
「古典」を学ぶということかもしれない…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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