明治期の大実業家である渋沢栄一は、お金は、「よく集めて よく散じよ」と説いた。
「集める」ことと、「散じる」こと。
お金の問題は、結局、この二つに絞られる・・・。
「パチオリ図」で見ると、左上にあるのが「現金」だ。
「パチオリ図」の右辺(「現金」の反対側)には、「お金の集め方」、「お金が入ってくる主な三つの道」が出ている。
上から、「借金(負債)」、次に「出資」、そして、最後が「顧客からの収入(売上)」だ。
一方、「パチオリ図」の「現金」の下。
左辺には、「お金の使い道」が表わされる。
「投資」と「費用」だ。
「お金を集める方法」については、多くの人の関心事だ。
しかし、「お金の使い方」については、「まあ、それはあとから、ゆっくりと・・・」などとあまり触れられない。
「お金の使い方」は、重要だ。
「使い方」を誤れば、アッという間になくなる。
企業においては、「何に」、「どれだけ」、「いつ」使うかを決めることが、最も重要な意思決定になる。
正しい「お金の使い方」をして初めて、正しい「お金の集め方」が実現する・・・。