「企業文化」とは・・・

企業にも「文化」がある。

企業文化は、「組織風土」とも「社風」とも言われる。

学校にも「校風」があるように、集団が協同の社会を作るときには、形成されるものだ。

企業文化は、組織の中での人々が動くときの「暗黙の了解」だ。

目では見えない。

触ることもできない。

組織の中にいる人にとっては、「当たり前」のことであり、それが「ある」ことにも気づかないものだ。

企業文化は多くの要素から成り立っている。

明文化された規則の他に、明文化されていない様々なルールや価値観、「暗黙の決まり」などだ。

働く人にとっ、企業文化は、生きるための「エコ・システム」になっている。

初めは馴染むのに苦労したとしても、ある程度、ルールを飲み込んでしまえば、それなりに「心地よい」ものとなる。

この企業文化、企業が新しい事業に乗り出したり、新しいシステムを採用するときに、社内の「抵抗要因」となる場合がある。

企業文化は、全体が一つのシステムになっている。

一つの要因を変えると、他の要因にも波及してバランスを崩すことになる。

企業を変革するときは、変革対象だけでなく、企業文化に注意して、他の要因のバランスの回復や手当ても見込んでおかなければならない。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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