体操の内村選手にみる「目的」と「目標」

「目的」と「目標」は、似たような言葉に思えるが、意味するところは、案外大きな違いがある。

ロンドン・オリンピック、体操の内村選手。

見事な演技で個人総合の金メダルを獲得した。

内村選手は、金メダルを手にした後、「まだ表現していない体操がある」と、早くも次の「リオ・オリンピック」を見据えた発言をしたという報道があった。

「また金メダルを取りたい」のではなく、「まだ表現していない自分の体操を表現したい」という言葉に感動した。

内村選手が、今回の金メダルを取った後も体操を続け、次のオリンピックに出る目的は、「自分の体操を表現する」ことだ。

目的とは、「なぜ、そうするのか?」に対する答えだ。

「金メダルを取る」ことは、ここでは、「目標」になる。

目標とは、目的に対しての「数量的な割合」、「達成度はどの程度か」を意味する。

自分の考える「(美しい)体操」を最高度に表現したとき、自然と「金メダル」という目標が、手に入る。

内村選手のように高い「目的」を持って実行したときに、大きな「目標」を達成することができる。

高い目的とは、「志(こころざし)」だ。

大きな成果を出すには、高い目的意識、「志」が、大事だと改めて思った。

「志」があって、成果(目標の達成)がある。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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