オーケストラは、誇り高いプロの集団だ。
音楽について、自分の楽器について、自分のパートについて、作品について、作曲家について、一人ひとりがプロフェショナルとして「一家言」を持っている。
しかし、それぞれが、勝手に主張しあえば、それは、単なる「雑音」になってしまう。
「最高の音楽」、「最高のハーモニー」という成果を引き出すにはどうしたらいいのだろうか?
リーダーとしてのオーケストラの指揮者は、「何を」、「どのように」、できるだろうか?
イスラエルの指揮者であり、コンサルタントでもあるイタイ・タルガムが「TED」(超一流講師による無料プレゼンテーションサイト)で、プレゼンテーションを行っている。
ここに登場するのは、5人の有名な指揮者だ。
1.カルロス・クライバー
2.リッカルド・ムーティー
3.リヒャルト・シュトラウス
4.ヘルベルト・フォン・カラヤン
5.バーンスタイン
軽やかに踊るように指揮をするカルロス・クライバー。
円熟の境地のバーンスタインは、「弓の達人は、飛ぶ鳥を落とすのに弓はいらない」という言葉を思い出させる。
演奏家をパートナーとして扱い、プロセスと「場」をつくる。
それぞれの演奏家の「ストーリー」、それぞれの楽器の「ストーリー」、多くの「ストーリー」を、指揮者は、「一つのストーリー」に紡いでいぐ・・・。
知的なプロフェッショナル集団のリーダーには、きっと参考になるだろう。
(約20分。日本語字幕つき)
http://www.ted.com/talks/itay_talgam_lead_like_the_great_conductors.html