過去・現在・未来の「SWOT分析」

「SWOT分析」 は、戦略の立案の際によく使われている。

自社を「S(強み)」と「W(弱み)」で捉える。

環境の変化を「O(機会)」と「T(脅威)」で評価する。

分析の際に、「過去・現在・未来」の「時制」を一致させるといいだろう。

過去において、うまく会社の成果が出ていたときには、自社の「S(強み)」と環境の「O(機会)」が一致していたはずだ。

現在は、どんな戦略なのだろう…?

「戦略なんて特にありません」という答えが出てくる場合もある。

「言葉にはなっていない」、「過去のやり方でそのままやっている」といった場合でも「戦略」はある。

言わば、「暗黙の戦略」だ。

「暗黙の戦略」は、「S」「W」「O」「T」のそれぞれを、「過去」と「現在」に分けて、焦点をあてることで、浮かび上がってくる。

言葉にすることができる。

問題は、「未来」だ。

「過去」と「現在」の「SWOT」が明らかになることによって、何をすべきかを知ることができる。

環境も「現在」から「未来」へと変化するが、

自社もまた「現在」から「未来」へと変化させることができる。

未来の「機会(O)」に合わせて、自社の「強み(S)」を変化させていくことが、「SWOT分析」の成果にならなければならない…。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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