経営学の「場(ba)」の理論とは?

仕事の中で、打ち合わせ、会議、ミーティングなど、人と話し合う機会は多い。

これらの中には、「知識が共有され、創造され、活用される」という、

すぐれた「場」となりうるものもある。

そのための条件は、

①「何のための話し合い」なのかわからないのではなく、やや「高い目的」が設定してあること

②参加者が価値観や感情を「共感」していること

③「ちょっと変わった新しい参加者」がいること

④できれば、いつもと「ちょっと違う」場所で

⑤参加者が「自分のこととして」かかわろうとしていること

こんなとき、話し合い、対話が活発になる。

参加者は、それぞれに自分の経験、自分なりの「意味」の解釈、考えを率直に「場」に出すことができる。

参加者同士の異なったモノの見方が参考になって、新しいモノの見方になっていき、今まで見えなかったことも見えてきたりする。

新しい気づきやモノの見方が得られると、新しい行動が生まれるキッカケとなる。

自分なりに試してみることで、納得がいき、成長する。

個人も、組織も。

知識創造の経営学が言う「場」とは、組織の基盤となるこんな活動の「場所」だ。

こうした「場」を作り出し、うまく切り盛りするのが、ミドルマネジメントの役割ということになる。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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