上場企業の株主総会が連日開催されている。
本日は、食品業界注目の株主総会が開かれる。
株式会社 ヤクルトだ。
現在、ヤクルトの大株主は、フランスの食品会社「ダノン」で20%の株を持つ。
ダノンは、ヨーグルトなどの他に、ミネラルウオーターでも、「エビアン」「Volvic」といったブランドを持つ世界的な食品会社だ。
このダノンが、ヤクルトの株をさらに多く35%まで保持したいと希望している。
しかし、会社側は経営の自主権がなくなるとして、これを拒否している。
ダノンは、アジアなどでの自社商品の販売拡大を望んでいる。
そこで期待するのが、ヤクルトの販売網と乳酸菌技術だ。
ヤクルトは、早くから日本と同じ「ヤクルトレディ」のしくみで、海外に31カ国で展開。
海外で1日に2000万本以上(日本の倍)のヤクルトが販売されている。
食品業界では、味の素と並んで国際化の優等生だ。
代田博士の発見した乳酸菌「シロタ株」をベースにした「ヤクルト」。
日本の企業が独自のビジネスモデルを発展させてきたケースだが、今後はどうなのか?
敵対的な関係(TOB)か、友好的提携か?
成り行きが注目される。