「制約条件」は頭の中にある

「制約条件」」というものがある。

何かを達成しようとするときに邪魔(制約)となる条件だ。

達成するために必要なリソース(資源)が、足りない場合などに使う。

お金であれば、「10万円以内で」とかの条件になるだろう。

イスラエルのゴールドラット博士が「ザ・ゴール」という本で、「制約条件の理論 TOC」を小説の形で紹介して世界的に有名になった。

「制約条件」、あるいは「ボトルネック」を探し出して、これを中心に据えて、使い切ること。

それによって、全体の最適化が図れるのだということだった。

しかし、博士は、研究を続けていくことで、制約条件は、物理的なものよりも圧倒的に頭の中、「思考プロセス」にあることが多いことを知った・・・。

「制約条件」は頭の中にある。

その人のこだわり、間違った思い込みなどである。

中でも厄介なのは、心の底にある見えない「価値観」だ。

自分でも意識できないほど深く根づいた条件。

「たが」のように締め付けているものがある。

「頭の中にある制約条件」が取れるとき、「何であんなにこだわっていたのだろう・・・?」と思うくらい

自由(すぎる)場に出ることができる。

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この記事を書いた人

 劇作家の井上ひさしさんの「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを楽しく」という言葉が好きです。さらに付け加えるとすれば、「そしてシンプルに」となると思います。
 松下幸之助さんの「経営とは、生きた総合芸術である」という言葉をラーニングデザインによって研究して、お届けしています。
 著書「直観でわかる経理のしくみ」(新版)、「直観でわかる人事のしくみ」(共著)いずれも東洋経済新報社刊など。
 経営ラーニングデザイナー。公益財団法人日本生産性本部認定経営コンサルタント。価値創造研究所所長。㈱ラーニングデザイン・アソシエーション会長。社内研修プログラム「ワールドフェイマスプログラム」開発責任者。

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