企業は「環境適応業」だ。
環境が変わり、人の心が変わり、人のニーズが変われば、企業も変わらなければならない。
森下仁丹という会社がある。
東証二部上場。
現在の売上高およそ80億円、従業員200余名の会社だ。
かつての主力商品は、「銀粒仁丹」。
あの仁丹だ。
しかし、現在の主力は、仁丹ではない。
仁丹製造のノウハウを生かし、他の食品会社からの製造委託が主事業となっている。
仁丹の中身の生薬を包む銀色のコーティング。
このコーティングのノウハウを「包む技術」、「カプセル技術」として、独自に発展させてきたのだ。
食品や医薬品の内容物を「継ぎ目のないカプセル」に入れて、体内に届けることができる。
新開発の「バイオカプセル」では、微生物や細胞までも培養できたりする。
バイオテクノロジー関連で大きな可能性もある。
自社の持っている技術を時代や環境に合わせて発展させ、企業自体が見事に変身している。
今夜のTV番組「ガイアの夜明」けで紹介される。